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ノーコード開発のメリットとデメリット|向いている企業は?

ノーコード開発のメリットとデメリット|向いている企業は?

ノーコードとは、ソースコードの記述はいっさいせずに、Webサービスやアプリケーションといったソフトウェアを開発することのできるサービスのことをいいます。

それによってプログラミングの知識に乏しい非エンジニアの人でも、ソフトウェア開発や運用に関わることが可能となっています。

ノーコードが注目されている背景

ノーコードおよびローコードの需要は近年非常に増してきていて、現在IT市場では2兆円以上の経済規模となってきていると言われています。

なぜそんなにもノーコードがIT市場において注目されるようになってきたのかというと、はじめに紹介した様に、「エンジニアでない人でもソフトウェア開発や運用に関われるから」です。

現在では、Webサイトの運営やWebアプリケーションの更新に、複数の人が関わる状況が多くなってきています。

ユーザーの反応に対して即座に答えるために、WebサイトやWebアプリケーションの運営・更新にはリアルタイム性が求められてきていますが、必要が生じた時に社内に知識のあるエンジニアがいなければ、すぐには対応できませんよね。

しかし運営を外部に委託する場合はそれに応じたコストがかかってしまいますし、更新の際のやり取りにも手間と時間がかかるので、どうしてもレスポンスが遅くなってしまいます。

そうした際にそのサービスがノーコードで作られているものであれば、非エンジニアの人でも即座に対応することができます。

また、近年コロナの流行によって業務のテレワーク化が進み、クラウド環境をはじめとするインターネット上でのやり取りが促進されていますよね。

インターネット上のやり取りにおいて、お互いが専門知識を持っていなくとも連携することのできるノーコードは、業務の効率化においても非常に大きなメリットを持っています。

ローコード開発との違い

ノーコードと似たような言葉としてローコードという言葉がありますが、こちらはソースコードを一切記述していないノーコードと違い、できるだけソースコードを使わない開発方法のことを指しています。

一部はプログラムによって書かれたソースコードが存在しているため、最低限のプログラミング言語とITに関する知識が必要とされますが、その分ノーコードよりも応用が効き、拡張性の高いソフトウェアを開発することが可能となっています。

また、ほかのソフトウェアとの連携においても融通が効くのも、ローコード開発における大きなメリットと言えるでしょう。

ノーコード開発のメリット

ノーコード開発のメリットとして、以下の様なものが挙げられます。

プログラミングの知識が不要

まずプログラミングに関係する知識がほぼ必要なく、詳しくない人でも少しの時間でソフトウェアの開発方法を習得することができます。

開発コスト・期間を削減できる

社内に必ずしもエンジニアを抱える必要がなく、開発の際に外部委託をおこなう必要もないため、開発コストと制作期間を大きく削減することができます。

業務の仕様をアプリケーションに正しく反映させられる

専門的な開発では大量のバグがつきものですが、ノーコードはプログラミング言語での記述がないため間違いに気づきやすく、最低限のミスでアプリケーションに仕様を正しく反映させることができます。

ノーコード開発のデメリット

ノーコード開発のデメリットとしては、以下の様なものが挙げられます。

柔軟性が乏しい

基本的にすでに決められている形のものを組み合わせてソフトウェアを作成するため、プログラミングに幅があり、クライアントの要求に全て答えられるものを作成するには不向きとなってしまいます。

大規模開発には適していない

同じくノーコード開発は、あらかじめ用意されている機能しか使うことができないことがほとんどです。

そのため、大規模なシステムで要求されることの多い複雑な機能は実現できないことがままあります。

日本国内のツールが少ない

現在のノーコードは海外と比べあまり普及していないため、日本国内のツール自体が少なく、またインターネット上の情報にも乏しいので、英語に対して抵抗感がある人にとっては馴染みにくいというデメリットとなります。

ノーコード開発が向いている場合

ノーコード開発のメリットにおいて、以下の特徴を紹介してきました。

  • プログラミングの知識が不要
  • 開発コスト・期間を削減できる
  • 業務の仕様をアプリケーションに正しく反映させられる

こうした特徴を持つノーコード開発はどのような場合に向いているのでしょうか。

まず可能な限り素早くソフトウェア開発をおこない、サービスをリリースしたいというケースです。

また、本格的なソフトウェアを作る前のプロトタイプを作成し、その手触りや実感を感じてみたいという場合にも重宝するでしょう。

ほかに社内のDX(デジタル改革を推進し、企業全体のIT化をより深めていき効率化をおこなうこと)の一環としても、ノーコードでの開発は非常におすすめとなります。

ノーコードでの開発は社内の多くの人がそのソフトウェアに関わることができ、外部委託をおこなう必要もなくなるので、手作業でおこなっていた作業の多くをデジタル化し効率化をおこなうことができるようになります。

ただし多くの人が関われる様になる代わりに、誰がいつどこでどのシステムを作ったのかということを把握しにくくなる可能性があるので、システムの管理体制を整備しておくことが重要となります。

また簡単にソフトウェアの作成できる分、必要のないものを作りすぎて余計に業務をこんがらがせてしまわないないように気をつけましょう。

おすすめの無料ノーコード開発ツール6選

ここでは、システム開発、アプリケーション開発、Webアプリケーション開発それぞれの際におすすめの無料ノーコード開発ツールを紹介していきます。

システム開発におすすめのノーコードツール

AppSheet

AppSheetはGoogleが2020年に買収したことで注目されるようになった、今後まさに期待できると言えるノーコードアプリケーションです。

Google Cloudのサービスのひとつとして提供されているため、ほかのGoogle サービスとの親和性が高く、特にGoogleスプレッドシートと連携してのアプリケーションケーション開発は非常に有効でであり、Excel Office365やDropboxといった使い慣れたアプリケーションケーションも活用することができます。

GUIでの操作が可能であり、他のノーコードアプリケーションでは、高機能なアプリケーションを作成するには専門知識のあるエンジニアが必要になる場合がありますが、AppSheetではマウス操作のみでのフトウェア開発が作成可能となっています。

またAppSheet Automationを利用することによって、検査結果の登録や報告書の作成といった単純作業の自動化を非常に簡単におこなうことができ、ノーコードとして非常に優秀なツールだと言えるでしょう。

Bubble

Bubbleは非常に知名度が高く、2012年に開発され歴史も長い、ノーコード開発においてよく名前の挙がるツールと言えます。

Webブラウザ上でアプリケーションの作成からリリースまで、Bubbleだけですべておこなうことができ完結できるので、ほかのサーバーやデータベースといったような開発環境は一切不要な点も、非エンジニアにとって扱いやすく分かりやすい仕様になっていて、ドラッグ&ドロップだけでパーツを組み合わせ、幅広いアプリケーションを開発することができます。

ほかのノーコードツールと比較してカスタマイズ性が高く、細かい設定も可能となっています。

また、PCだけでなく、スマートフォンからでも作成が可能なのも大きな特徴です。

アプリケーション開発におすすめのノーコードツール

Yappli

AndroidとiOSの両方に対応している、スマートフォンでのアプリ開発専用のノーコードツールです。

一切の専門知識を必要とせず、誰でもすぐにアプリケーションを作ることができることを売りとしていて、10分もあればすぐにでもひとつのアプリケーションを作成することができます。

直感的であり、分かりやすい形式でのアプリケーション開発が可能ですが、その反面、作ることのできるアプリケーションの種類には限りがあります。

スマートフォン専用なのでブログなどのようなサイトのアプリ化などに非常に有効であり、また運用や分析といったアプリケーション以外の部分についても利用することができるのも、Yappliの大きな魅力となっています。

buildbox

buildboxはゲーム制作専門のノーコードツールとなっており、モバイルでの2Dおよび、3Dのゲームを作成することができます。

buildboxは2019年にリリースされたため、日本ではまだあまり話題になっておらず現時点では知名度が低いツールと言えますが、海外では非常に勢いがあり、現在ではbuildboxによって作られたゲームの多くがApp Storeのランキングに名を連ねているほどです。

本来ゲーム開発には高度な専門スキルが必須ですが、buildboxならあらかじめ用意されているテンプレートをもとに、きちんとしたゲームの作成をおこなうことができます。

豊富なチュートリアルも用意されていて、学びながらゲーム制作をおこなうこともできるので、英語を読むことに抵抗のない人ならよりクオリティの高いゲーム開発をおこなうことができるでしょう。

Webアプリケーション開発におすすめのノーコードツール

Shopify

ShopifyはWebサイトの中でもECサイトを簡単に作成することのできる、ノーコードツールとなっています。

ECサイトとはネットショップなど、イーコマース(電子商取引)をおこなうことができるサイトのことであり、ShopifyはECサイト作成のツールとして非常にメジャーであり、世界175カ国で普及し活用されています。

近年ルイ・ヴィトンやディズニー、ナイキといった著名企業がAmazonでの出店を取りやめる様になっていますが、その裏側には Shopifyなどで作成された、自前のECサイトを開発できるようになったという背景もあります。

Shopifyは日本語にも対応しているため日本でも普及率が高く、本来多くの手間をかける必要のあるECサイトの作成においても、無料のテーマでデザイン性が高いサイトを作成することも可能です。

また、顧客にとって利便性の高い企業と顧客のタッチポイントや、オンラインストアとソーシャルメディア、実店舗の販売経路すべてを統合する「オムニチャネル」への対応も可能となっています。

現在の日本においても、Amazonや楽天では商品を取り扱わず、自社のECサイトで商品を取り扱う企業は増えています。

なぜかと言うと、顧客からすればAmazonで商品を購入した場合、「Amazonから送られてきた」というだけの認識になりやすいため、どの企業のどのブランドを購入したという認識につながらないことが多々あるからです。

Shopifyで作成したECサイトであればブランドイメージを浸透させ顧客情報も得ることができるので、今後日本でもますます浸透していくことでしょう。

Webflow

Webflowは2013年にリリースされた、Webサイトを開発することに特化したツールとなります。

Webサイト制作において世界中で大人気のツールであり、ドラッグ&ドロップだけでプログラミング言語で作成されたサイトと同クオリティのものを作成できるほか、スマートフォンへの対応や、CMSを用いたブログやECサイトを作ることも可能です。

またGoogleアシスタントやAlexaにも対応しているほか、今後さらなる需要が見込まれる音声アプリケーションにも対応しているため、将来を見据えたサイト作成をおこなっていきたいという場合にも非常におすすめです。

用意されているテンプレートの数は非常に多く、他のサイトと異なったデザインのサイトを作成することが可能であり、ほかのノーコードのツールとの連携も可能な設計となっている点も注目です。

自社ノーコード開発よりも外注がおすすめなケース

以上見てきた様に、ノーコード開発の利点は自社の非エンジニア達でもアプリを開発することができるため、外部に委託しなくともアプリの運用・保守をおこなうことができます。

しかし一方で、ノーコード開発は大規模であったり、複雑なアプリケーションの開発には適していません。

今後ノーコードによってアプリケーション開発がますます楽になったとしても、専門的な知識を持ったエンジニアの必要は健在であり、エンジニアにしかできないことが多くあることを、想像するのは想像に難くありません。

もし近い将来自社で大規模なアプリケーションが必要となったが、自社に必要な数のエンジニアがいない場合は外部に開発を委託することをおすすめします。

専門のアプリケーション開発会社は予算にあった適切なアプリケーション開発がおこなえるほか、クライアントとのヒアリングによって得られた要望を元に、過不足のない適切な機能を持ったアプリケーションの開発をおこなうことも可能です。

Webサイトやアプリの作成や運営においては、自社だけでは気付きにくい問題点や顧客の求めていることも多々あります。

専門の会社と交渉をおこなうことで新たな気づきを得るのも、外部委託する際の大きなメリットだと言えるでしょう。

まとめ

ノーコード開発のメリットとデメリット、向いている企業の特徴とおすすめの無料ノーコードツールについて見てきました。

ノーコードの利便性は誰もが認めることであり、自社のシステム開発や運用などにおいて大きな効果を発揮するため、今後より需要は増していくことでしょう。

しかし非エンジニアがノーコードで作成するだけでは、汎用的なものを作ることができたとしても大規模なソフトウェアを作成することは難しく、他社との差別化を図るための奇抜なデザインや機能を持ったシステムを作成することが困難な面もあります。

自社でのノーコード開発と外部の開発会社への委託、それぞれの利点を比較し、自社に最適な方法を考えるようにしましょう。