実績紹介 INTRODUCTION

BCP2.0に向けた新事業コンセプトのPoCアプリ開発

  • toC向け
  • WEBアプリ開発
  • 新規事業開発
  • DX支援

企業防災に重要な事業継続計画(BCP)対策だが、複雑な策定となりがちで実運用されず課題が多い。
実運用に焦点を当てたBCP2.0の提供を目指し、&Resilienceが立ち上がる。
顧客志向のサービス体験向上に、デジタル技術をどう活かせるか?高速にPoC(概念検証)アプリの開発サイクルを回し前進する。

三井不動産株式会社

総合不動産デベロッパーとして、オフィスビル、商業施設、ホテル・リゾート、ロジスティクス(物流施設)、住宅、その他これらを組み合わせた複合施設など、総合的な街づくりを企画・開発する企業。近年、新規事業化やDX推進に力を入れており「テクノロジーを活用し、不動産そのものをイノベーション」を実現させるため、様々なデジタルビジネスの概念検証やICT活用の働き方改革・人材育成に取り組む。経産省のDX銘柄2022にも選定され、デジタル変革に果敢に挑戦し続ける企業として注目を集める。

アンドレジリエンス株式会社

オープンイノベーションを推進する枠組みとなる三井不動産グループの事業提案制度「MAG!C」より生まれた、企業の事業継続力強化(BCP)の取り組みを支援するtoB向けサービス。2011年の東日本大震災以降、防災対策の重要性がより一層高まるが、BCP現場の声として、イメージが湧かずに策定が難しい、形式的な策定のため運用されなくなるなどの問題が生じていた。BCP2.0として実運用に焦点を当て、顧客目線の解決策に取り組むサービスを試験的に開始。2022年より本事業化され、さらなる拡充を目指す。

PROJECT SUMMARY プロジェクトサマリー

制作物

事業コンセプトの言語化・具体化及びユーザーテストのためのPoCアプリ(複数)

  • ・従業員の防災スキル向上のため直感性、臨場感に重きを置いたゲームブック形式や動画を活用した防災学習アプリ
  • ・実際の現場を想定した防災クイズや心臓マッサージ等のミニゲーム集、AED設置箇所のカメラ撮影等のMVPアプリ
  • ・ユーザーの声から新たなニーズを探るため防災備蓄品管理、防災グッツのECアプリ等のラピッドプロトタイピング
依頼背景・課題
  • ・システム要件が固まりきっていないため、ユーザー企業目線ですり合わせながら開発できる会社を探していた
  • ・3ヶ月後のイベントで実証実験に用いるデモアプリが必要なため、スピーディに無駄なく開発する必要があった
  • ・IT開発の専門家でないため、伴走型で過不足をフォローし、課題管理やプロジェクト進行をリードして欲しい
依頼後の成果
  • ・高速プロトタイプ開発で、頭の中の欲しいイメージが形になり、修正フィードバックも円滑で無駄なく進行できた
  • ・イベントに想定通りのデモアプリを用意でき、具体的なユーザーの声や見込み顧客の関心を得て、事業を前進
  • ・強みに合う伴走型の開発パートナーを果たし、今後はより円滑に話が早く進行可能なお客様の事業発展の武器に

ORGANIZATION 組織体制

三井不動産株式会社 様

計4名

三井不動産株式会社 様の組織図
株式会社リレイス

計4名

株式会社リレイスの組織図

DEVELOPMENT SCHEDULE 開発スケジュール

期間: 3ヶ月間

01 ご相談・ご依頼

ご依頼までにオンラインにてご相談を承っております。ご依頼後は、業務委託契約と秘密保持契約を締結しお客様の大切な情報を安全に管理いたします。

1週間

02 要求整理

2回程度のMTGにて詳細なシステム要求を聞き出しまとめていきます。業務フロー図を作成し整理した内容を視覚的に提示することで認識齟齬を防ぎます。

2週間

03 デザイン

プロジェクトマネージャーが整理した内容をアプリ専門デザイナーが引き継ぎ、予算と納期とのバランスを取りながらデザインを起こします。

3週間

04 アプリ開発

プロトタイプ版のシステムを作成しイメージを共有した後、周辺機能を盛り込んだ製品開発を行います。同時に保守運用のためのインフラも整えます。

1.5ヶ月

05 サポート

本番稼働後、必要に応じて追加開発を行います。チャットで状況確認を取りつつ、今後のサービス発展のための定期オンラインMTGを行います。

現在継続中

DEVELOPMENT STORY

CLIENT'S
PROBLEMS
Episode 01 お客様が抱えていた課題

お客様が抱えていた課題のイメージ
ご依頼いただいた担当者様は、発案者が社内企業し事業化していく三井不動産の事業提案制度「MAG!C(マジック)」の一環として、東日本大震災から10年経った2021年に、災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画=BCP(Business Continuity Planning)を推進するための新規事業を立ち上げられていました。

将来的には企業のBCP管理者向けと社員向けの2つのシステムをリリースすることを目標に、まずは社員向け版のデモを作ることになっていました。
世間はコロナ禍。PoC(Proof of Concept)開発フェーズでは、蔓延防止の観点や在宅ワーカーの増加により従来のように合同で防災訓練を開催しにくい状況に。そこで、災害をプレ体験することで効果的に社員の防災スキルを向上できるのではと考えられ、3.11に開催されるイベントで企業向けのWEBアプリをリリースしようと計画。限られた時間の中で、要点を抑えて素早く開発してくれるベンダーを探しておられました。

三井不動産 | ビジネスイノベーション

https://www.mitsuifudosan.co.jp/business/organization/innovation/

REQUIREMENT
DEFINITION
Episode 02 要求整理

要求整理のイメージ
まずは、お客様が用意されていたプロジェクト全体の企画書とWEBアプリのシナリオを基に、要求整理と仕様設計を行っていきました。相談からリリースまで3ヶ月と時間のない中で、素早く開発したい一方、お客様はベンダーとの認識齟齬を懸念されておられました。

一般的に、IT企業はシステムに強い企業とデザインに強い企業とで別れていることが多く、前者の場合視覚的にわかりやすいモックアップをお客様に提示できず、成果物がお客様のイメージと異なってしまう場合もしばしば。
一方リレイスでは、デザイナー領域である画面遷移もエンジニアが作成することができるのが強みです。Figmaやmiroなどのツールを活用し、要求整理した内容を画面遷移図へ落とし込み、お客様のイメージを素早く視覚的に提示することで初期の段階での認識齟齬を無くしています。

要求を画面遷移図に起こしてみることで、初めて生まれてくるアイディアがあります。
今回のケースでは、当初はシナリオに沿って展開される防災クイズに答えていくというシンプルなアプリが想定されていましたが、画面遷移図にして整理することで、そのままではBCPへの訴求力が弱いのではという課題が浮き彫りになり、リレイス側から新たに心臓マッサージを擬似体験するミニゲームやカメラ機能を活用して会社の消化器や非常口までユーザーに足を運んでもらう要素などを提案させていただきました。
結果として、ユーザー体験を向上させ、お客様が求める“BCPを推進していきたい”というゴールに対してコスト内で最善なアクションを取ることができました。

DESIGN Episode 03 デザイン

デザインのイメージ
提供していただいた防災シナリオを基に画面デザインを作成していきます。 リレイスでは、案件ごとに最適な担当デザイナーをアサインし、プロジェクトマネージャーが整理した内容を専門デザイナーと正確に共有することで、予算とプロジェクトに沿ったデザインを提供しています。
今回のケースではアプリデザインに特化したデザイナーをアサインしました。

デザイン全てに凝り過ぎて予算や納期をオーバーしてしまっては、例え素晴らしいアプリが完成したとしても意味がありません。リレイスでは、ユーザーに刺さるというゴールを設定しながらも、あくまで予算と納期という現実に合った“ちょうどよいボリュームのデザイン”を提供するように心がけています。
お客様からは東京都公式アプリ「東京防災」の様なイメージで作って欲しいとのご要望と、全てのシナリオにイラストをつけたいとのご要望をいただいておりました。 今回は、イラストを線画にするなど適度に簡素化することでイラストにかかる工数を削減し、希望イメージをローカライズしたシンプルなUIを予算内でスピーディーに仕上げることができました。

APP
DEVELOPMENT
Episode 04 アプリ開発

アプリ開発のイメージ
デザインが固まったらいよいよアプリ開発です。
リレイスでは、開発に慣れたエンジニアがプロジェクトごとに最適な環境を整えています。
今回は開発期間が短く高速開発が求められていました。そのため、アジャイル開発を採択し、PHPフレームワーク等を活用しながら高速にシステムを実現しました。

アジャイル開発とは全体を作りながら随時変更や修正を加えていく開発方法です。開発段階で実際にシステムを動かしてもらうことで、仕上がりイメージをよりリアルに感じていただくことができ、細かな部分の修正点も発見しやすくなります。そうして得られたフィードバックを素早くシステムに反映することで、お客様との認識齟齬を無くし、ビジネスのゴールを叶えるシステムが完成するのです。

開発はあくまでユーザー視点を優先して進めていきます。
開発を進めていく上で、当初の計画がユーザーに対して効果を発揮しない場合、開発内容を変更することもあります。机上で考えたアイディアを実際にシステムに起こしてみると、ユーザー視点でみたときに使い勝手が悪いということはよくあることです。ただし、やみくもな計画変更はプロジェクトの失敗を招いてしまいます。そこで重要となるのが、その変更がゴールに対して適切なのかユーザー視点で考える能力と、それを実現できる体制作りです。
リレイスはデザイン分野とシステムマネジメント分野が社内で完結できているので、計画の変更が必要となった場合にも素早く再整理を行い、共通のゴールに対して一貫性を持って対応することができます。プロジェクトチーム全員がビジネスのゴールを意識することで、お客様の目指す価値あるシステムを生み出すことができるのです。

SUPPORT Episode 05 サポート体制

サポート体制のイメージ
IT技術に精通した技術者が専用のサーバーを構築し、システムが安定して利用できるようにお客様のアプリ運用をしっかりとサポートします。

今回のケースでは、サービス公開後も随時チャットで連絡を取り合い、毎週一回の定例オンラインMTGを行いました。開発が終わったらそこで終わりではなく、今後のプロジェクトに役立てる様にIT開発の専門家の観点から適切なアドバイスをさせていただきます。

SUMMARY Episode 06 終わりに

終わりにのイメージ
3.11に開催されたメモリアルイベントでは、想定通りのデモアプリを披露することができ具体的なユーザーの声や見込み顧客の関心を得ることができました。
またお客様からは、プロジェクトの成果を発表した社内プレゼンは成功し、次のステップへとビジネスを前進することができたと嬉しいお声をいただいております。

本プロジェクトの成功要因として、
  • ・開発前の初期段階でビジネスのゴールを共通認識できたこと
  • ・アプリ専門のデザイナーと技術力のあるエンジニアが社内でスムーズに意思疎通を行うことで高速開発が実現できたこと
  • ・ユーザー視点でプロジェクト全体を見通し、ビジネスのゴールと予算のバランスを取りつつプロジェクトをハンドリングできたこと
の3つを挙げることができます。
現在もプロジェクトは新たなステップへと続いています。今後もIT開発のプロとして、課題管理やプロジェクト進行をリードしながら伴走型開発パートナーとしてお客様を支えていきます。
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綿密なコミュニケーションと、素早いプロトタイプ開発で余計な寄り道をせず、スピーディにリリースすることができた

CLIENT VOICE

三井不動産株式会社

ビジネスイノベーション推進部
伏木 宏之 様

防災対策(BCP)に関する新規事業のシステム化を検討していた

三井不動産株式会社では、〇〇様向けに災害対策訓練を提供していました。しかしコロナウイルスのパンデミックによって、リアルな場に人が集まることが難しくなり、リモートで防災訓練を行える仕組みを整えたいと考えるようになりました。
甚大な被害のあった3.11を防災記念の日として、その日までに最小限でいいので、実際に使うことのできるアプリを作成し、利用者のフィードバックを元に改良していく方向で進めていくことになりました。

スピーディに開発を進められる会社を探していた

プロジェクトの想定期間が3ヶ月ほどしかなく、このスピード感で開発できる会社を探していました。また要件が固まりきっていない部分も多かったため、「走りながら素早く形にし、必要に応じて修正していく」というような開発スタイルが得意なところを探していました。

とにかくスピーディかつ具体的にプロジェクトを進めてくれたのが良かった

目的成果物は事業検証用モックアップでしたので、見た目の派手さ・オシャレさは一切不要、MVPが体現出来ていれば十分でした。当方のそうした意図を十分くみ取っていただき、完成度が低い状態でもとにかく見せていただいて、それを元にさらに検討を重ねること、当方の説明が不十分でも該当する他の例をすぐにご提示いただき、イメージの共有がスムーズだったことで、余計な寄り道をせず、アジャイルな進行が可能となりました。

別プロジェクトのオーナーにも紹介しました

お蔭様でPoCは想定通りの結果を出すことが出来ました。実証実験中(運用フェーズ)でのご対応もしっかりしていただいたので、スムーズに進行することが出来ました。平行して進んでいる別プロジェクトのオーナーにも紹介させていただきました。

MEMBERS VOICE

プロジェクトメンバーのイメージ

今回のプロジェクトメンバーより

プロジェクトマネージャー 石田のアイコン

プロジェクト成功の肝は、ゴールを明確にしたタスク管理 プロジェクトマネージャー 石田

今回、三井不動産の伏木様には毎週1回の定例ミーティングの時間を設けていただきました。ミーティングでは、前回の課題に対するアクションへの振り返りと、次回までのお互いの課題を確認し、1週間ごとに着実にタスクをこなしていくことで、完成間近での大きなトラブルのない安定感のある開発をスムーズに叶えることができました。

お客様が「システムにどんな仕上がりを求めているのか」を素早く認識し確認することで、お互いの認識のズレなく進められたことが、今回のプロジェクト成功の肝だったと思います。 開発期間についても初期段階でご予算に合わせた内容をご理解いただいておりましたので、無理のないゴールを設定することができ、プロジェクトの成功につながったと思っております。 現在も継続して開発に従事させていただいております、今後とも信頼いただけるように勤めてまいります。

リードエンジニア 中川のアイコン

ユーザー視点に立った開発進行と、ゴールへのハンドリング リードエンジニア 中川

今回、開発期間が短く高速開発が求められていましたが、防災という普段積極的に意識することのないコンテンツを取り扱う上で、ユーザー視点で興味をそそられるアプリに仕上げる必要があると考えていました。 そこで、画面遷移図を提示させていただいた際に、アプリの特性を活かした機能を追加した方がユーザーの防災スキル向上に貢献できると考え、ゲーム要素を追加することをご提案させていただきました。

機能の追加や変更が生じた際に重要なのがゴールへのハンドリングです。開発中、時にはユーザーからのフォードバックを反映して方向転換が必要となる場合もあります。今回は追加機能に必要な内容を素早く再整理しデザイナーと共有することで、開発期間と予算の範囲内でユーザー満足度の高い必要十分なシステムを作ることができました。現在、プロジェクトは次のステージへ進んでいます。引き続き伴走型開発パートナーとしてお客様を支えていきたいと思っております。

デザイナー 三石のアイコン

シンプルなUIで、作業時間を短縮しながら効果的に災害の臨場感を演出 デザイナー 三石

今回のプロジェクトではアプリのUIデザインとイラストを担当させていただきました。デザイン制作で特に重視したポイントは、シンプルでわかりやすいUIをスピーディーに仕上げた点と臨場感のあるイラスト作りを心がけた点です。

本プロジェクトの開発の目的は社員の防災スキル向上です。余計なデザインを削ぎ落としUIをシンプルにすることで、作業期間を短縮できるだけでなく、被災時を想定したシナリオがユーザーに浸透しやすくなり、目的である防災スキル向上に貢献することができました。
イラストでは登場人物の様子が伝わりやすくするためモノトーンの線画を採用。ラフの段階では登場人物を傍観者視点で描いていましたが、定例MTGにてアプリへの没入感を増せないかというご意見をいただき、イラストを主人公視点で描き直すことで被災した臨場感を演出しました。限られた期間の中でいかにユーザーに響くデザインに仕上げられるかを意識することで、事業検証用モックアップとして必要十分なデザインをスピーディーに仕上げることができたと思います。

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