アプリ作成にかかる費用は、機能や工数などによって大きく異なります。
依頼前には、どのようなアプリを作成するのかを具体的に決めておき、予算を適切に用意しましょう。
本記事では、アプリ作成にかかる費用の目安の一覧と、それぞれの細かい内訳にも触れて紹介します。
どうしたら費用を抑えて依頼できるかを知りたい人に向けてポイントまで触れますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
アプリ作成費用の相場一覧
アプリを作成する費用の相場は、 SPD LOAD を参考に大別すると以下の3つです。
なお、ジャンルや搭載する機能数、使用するOSによって異なります。
作成するアプリ | 作成費用の目安(※) |
---|---|
シンプル | 〜720万円 |
基本 | 720〜1,800万円 |
複雑 | 3,600万円〜 |
※1ドルは120円で計算
また、アプリの種類(ジャンルごと)にわけた作成費用の目安は以下のとおりです。
アプリの種類 | 作成費用の目安(※) |
---|---|
iPhoneアプリ | 600万円〜 |
Androidアプリ | 600万円〜 |
Webアプリ | 600万円〜 |
コミュニケーションアプリ | 50万円〜 |
メディアアプリ | 250万円〜 |
ゲームアプリ | 300万円〜 |
店舗・ショッピングアプリ | 100万円〜 |
金融アプリ | 1,000万円〜 |
通話・メッセージアプリ | 100万円〜 |
位置情報アプリ | 500万円〜 |
学習アプリ | 50万円〜 |
チャットボットアプリ | 50万円〜 |
ECアプリ | 100万円〜 |
動画ストリーミングアプリ | 900万円〜 |
Shopifyアプリ | 600万円〜 |
eコマースアプリ | 720万円〜 |
ARアプリ | 1,200万円 |
出会い系アプリ | 600万円〜 |
ヘルスケアアプリ | 660万円〜 |
※1ドル単価の場合は120円で計算
種類によっておおよそのアプリ作成費用を検討できますが、実際には機能や工数によって上下します。
あくまでも参考にする程度にとどめて、正確な金額は見積もりをもらいましょう。
アプリの機能ごとの費用相場
アプリを作成する場合は、機能ごとによっても費用が異なります。
代表的なアプリの機能ごとに、費用の相場をまとめた一覧を作成したので参考にしてください。
アプリの機能 | 作成費用の目安 |
---|---|
ログイン機能(アドレス) | 20〜50万円 |
会員データ管理機能 | 50〜100万円 |
カメラ・時計・電卓等の機能 | 50〜100万円 |
SNSに関する機能 | 200〜1,000万円 |
QRコード対応機能(iPhone・Android) | 各4万円〜 |
多言語対応機能 | 各言語1つにつき4万円〜 |
アプリ内課金機能 | 10万円〜20万円 |
アプリのデザイン | 10〜100万円 |
API連携機能 | 50万円〜 |
他社ツール連携機能 | 5万円〜 |
検索機能 | 5万円〜 |
そのほか、細かい項目でわけられたり、一連の機能を実装するためにまとめられたりします。
同じようなアプリを作成するにしても、こうした細かい機能の違いで費用に差が出るので正確な数値を明確に公開していないケースが多いわけです。
アプリ作成費用の内訳
アプリを作成する費用の内訳は、大別すると以下のとおりです。
- 作成期間・工数の費用予想
- OSに対応するための費用
- 搭載する機能にかかる費用
- 人件費
- デザイン・サーバーサイド費用
- 保守・運用費用
- 固定費
アプリの作成を依頼する開発会社やフリーランスが提供する「独自の割引」によって変わることがありますが、おおよそはこの内訳の範囲内で見積もりが決まるはずです。
作成期間・工数の費用予想
アプリの作成にかかる期間や工数によって、必要となる費用の予想が行われます。
実装する機能が増えるほど、作成にかかる期間は長くなりますし、それだけ工数が増えます。
そうすると、その分だけ必要なコストが増えますから、作成にかかる費用も増えるわけです。
一方で、機能をシンプルにして「作成期間は短く・工数も少ない」アプリほど費用は安くなります。
OSへ対応するための費用
スマートフォン向けのアプリの場合には、それぞれのOS(iOS / Android)に合わせてそれぞれ対応するため、2倍の作成費用がかかります。
一方で、Webアプリなら1つだけで良いですから、スマートフォン向けのアプリと比べて費用を抑えられるでしょう。
ただ、クロスプラットフォーム開発と呼ばれる「iOSとAndroidのアプリを同時に作成できる」プログラム言語を使う方法も普及しつつあります。
こうした背景を考えると、各OSに対応するための費用を抑えられるケースも増えてくると考えられます。
搭載する機能にかかる費用
アプリを作成する際に必要な機能は、それぞれに費用が割り当てられています。
例えば、ログイン機能や管理機能、SNSとの連携機能などでは、それぞれ20〜50万円ほどかかる見積もりが一般的です。
また、オリジナルで特定の条件を満たした機能を搭載するといった形になると、実装のために必要な機能を合わせた見積もりになることもあるでしょう。
最低限必要な機能だけを搭載しても、一定の作成費用が必要となりますので、アプリの作成費用にはバラつきがでます。
なお、アプリの機能ごとにかかる作成費用の目安は、以下を参考にしてください。
アプリの機能 | 作成費用の目安 |
---|---|
ログイン機能(アドレス) | 20〜50万円 |
会員データ管理機能 | 50〜100万円 |
カメラ・時計・電卓等の機能 | 50〜100万円 |
SNSに関する機能 | 200〜1,000万円 |
QRコード対応機能(iPhone・Android) | 各4万円〜 |
多言語対応機能 | 各言語1つにつき4万円〜 |
アプリ内課金機能 | 10万円〜20万円 |
アプリのデザイン | 10〜100万円 |
API連携機能 | 50万円〜 |
他社ツール連携機能 | 5万円〜 |
検索機能 | 5万円〜 |
人件費
アプリの作成に必要な人件費をベースに、見積もりの金額を出す場合もあります。
一般的に、アプリの作成はプロジェクトマネージャーやエンジニアなどで構成されたチームが行いますから、稼働させるために必要な人件費が「予算の大半」を占めます。
エンジニア1名を一か月稼働させる単価は「一人月」と呼ばれ、50〜150万円ほどが相場の目安です。
例えば、エンジニアを3名(1名につき100万円)として、3か月の作成期間だった場合は以下の計算となります。
- 100万円×3名×3か月=900万円
この人件費に加えて、そのほかの費用がかかりますから1,000万円以上になることが予想できます。
デザイン・サーバーサイド費用
アプリの作成でユーザーに大きな影響を与えるデザインは、UX/UIを意識するために別途費用をかけて作り込み、費用に加算される場合があります。
社内もしくは制作会社に依頼され、こだわりを反映したデザインに加えて、どのようにユーザーを満足させるのかや、どういった導線を確保するのかなど細部まで作り込む必要があるためです。
また、データベースを活用して情報を掲載したり、自社データと連携したりする場合はサーバーサイトの作成が行われます。
サーバーサイドを作成する場合は、アプリの費用に加えて、1〜3倍の価格が別途必要となるでしょう。
保守・運用費用
アプリの作成は作りきって公開するだけではなく、その後の運用と保守が必要となり、費用がかかります。
例えば、OSのバージョンアップに合わせて最適化したり、端末の変更にともなって対応したりと内容はさまざまです。
また、利便性の向上を狙った機能のアップデートから、バグの修正やメンテナンスにも費用が必要です。
こうした保守・運用にかかる費用は、アプリの作成にかかった費用の約10〜20%が相場です。
利便性の向上やアップデート費用等
固定費
アプリを作成するために必要な固定費も、費用に含まれています。
例えば、iOSであれば「App Store」・Androidであれば「Google Play」に登録・公開するだけでも費用がかかります。
他にも、アプリに必要なサーバーの登録・維持費、ドメインやアカウントの取得にかかる費用などもありさまざまです。
固定費はどのようなアプリを作成するのかにも大きく影響されますので、気になる場合は見積もりで聞いておくとよいでしょう。
アプリの作成費用はシミュレーションできる
なお、アプリの作成にかかるおおまかな費用は、シミュレーションできるサイトがあります。
気になる場合は、シミュレーションサイトで予算の目安を確認してから検討するとよいでしょう。
アプリ作成にかかる費用を抑えるポイント
アプリの作成にかかる費用をできるだけ抑えたい場合は、以下のポイントを押さえてみましょう。
- 一部を自社で対応する
- レベニューシェアを検討する
- Webアプリに切り替える
- 個人(フリーランス)へ依頼する
依頼範囲を減らして作成期間や人件費を抑えたり、コストを重視してフリーランスを選んだりするなどの工夫を役立ててください。
一部を自社で対応する
アプリを作成する際に、一定の範囲まで依頼し、残りは自社で対応する方法が一つの手段です。
例えば、デザインやサーバー・ドメインの取得等の手間を減らすだけで、見積もりから一定の費用が差し引かれます。
ただ、それぞれの機能がアプリ内で複雑に連携されている場合、依頼した企業のエンジニアとすり合わせが必要になったり、一部調整が求められたりするケースがあります。
こうした手間がかからない部分を選んで、対応すると費用を抑えながら目的のアプリを作成できるはずです。
レベニューシェアを検討する
アプリの作成にかかる費用を自社だけの負担で実施せず、開発会社にも出してもらって共同運営という形を選ぶといった方法もあります。
レベニューシェアとは、発注側と受注側で事業収益を決められた割合で分配する契約方法のことです。
依頼された開発会社は、費用を抑えてアプリを作成し、事業で成果が発生したときに「その都度」報酬を受け取れます。
アプリの作成で数値化できる売り上げが発生しやすいIT業界では、採用されやすい方式といえるでしょう。
Webアプリに切り替える
iOSやAndroidに合わせたアプリを開発するより、Webアプリを選ぶとコストを抑えられるケースがあります。
なぜなら、OSにあわせて作成して2倍の費用をかける手間を削減できるためです。
また、Webアプリであれば専用の制作ツールを用いるだけで、よりコストを抑えた作成方法を見つけられることもあります。
それぞれのOSに縛られないクロスプラットフォームでの作成の選択肢と一緒に、Webアプリで同様に実現できないかまで検討しておきましょう。
個人(フリーランス)へ依頼する
一般的に、アプリ作成会社に依頼するより、個人(フリーランス)に委託する形のほうが費用を抑えられます。
ただ、難しい機能を実装できなかったり、開発期間が伸びたりと不安を拭えない場合があるでしょう。
また、品質を担保できない場合や、アプリを作成している途中に連絡が取れなくなったという意見も散見されます。
どこまで費用を抑えながら、品質や開発期間を調整できるかまで考えてから検討してみてください。
まとめ
アプリの作成にかかる費用の目安は以下の内訳によって、100万円前後や1,000万円を超えるなど幅が広いのが特徴です。
- 作成期間・工数の費用予想
- OSに対応するための費用
- 搭載する機能にかかる費用
- 人件費
- デザイン・サーバーサイド費用
- 保守・運用費用
- 固定費
費用を抑えることだけに注力すると、想定した本来の機能性を失ったり、その後の運用で多くのトラブルを抱えたりします。
そうしたことを考えても、アプリを作成する場合は余裕をもって費用を用意できるとよいでしょう。