実績紹介 INTRODUCTION
農業教育用Webゲームアプリ「あぐりスクール」の開発
- toC向け
- WEBアプリ開発
- システム運用保守
- DX支援
JA兵庫六甲様は合併から20周年を迎え、記念となる企画を検討していた。
折しも世間はコロナ禍。長年多くの子供たちに親しまれていた体験型の農業学習教室「あぐりスクール」が開催困難な状況に。
そこで、農業実習を家庭でも楽しく学ぶことができる学習ゲームを企画、アイデアを形にしてくれるベンダーを探していた。
JA兵庫六甲（正式名称：兵庫六甲農業協同組合）
神戸市・芦屋市・西宮市・尼崎市・伊丹市・川西市・宝塚市・三田市・猪名川町の8市1町をエリアに、農家の営農と生活を守り高め、「人」「感動」「緑のまち」をテーマによりよい社会を築くことを目的に組織された協同組合。全国的にも有名な丹波黒大豆や神戸ビーフ、酒造好適米の山田錦など数々の特産品をを抱えるJA兵庫六甲では、食農教育活動をはじめ、環境保全活動、健康増進・福祉活動、地域の見守り活動まで、食と農を通じた活動で積極的に地域社会に貢献している。
PROJECT SUMMARY プロジェクトサマリー
- 制作物
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農業教育用Webゲームアプリ「あぐりスクール−農業を学ぼう–」の開発
- ・農業実習で教えている農作物の作り方が学べるWebゲームアプリを開発
- ・学習ゲームのため専門的な内容が多くなる中、クイズやミニゲーム機能を設けることで子供にも親しみやすいゲームに仕上げた
- 依頼背景・課題
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- ・合併から20周年の記念となる企画を検討していた
- ・コロナ禍により子供向けに開催していた農業体験が開催できず、農業実習体験のゲームを作成する案が浮上
- ・農作物の育成過程には専門的な内容も含まれるが、ユーザーは子供が想定されるので、食農について楽しみながら学べるゲームを作ってくれるベンダーを探していた
- 依頼後の成果
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- ・決まっていなかった仕様を決めるところからスタートし、予算と期間を照らし合わせながら、機能開発の優先順位を決定。スピーディなリリースを実現
- ・プレイで貯めたポイントを直売所でクーポン利用できる機能を追加し、ユーザーを実店舗へ誘導することができた
- ・キャッチーなデザインながらも本格的に学べる機能を搭載することで、子供も楽しめるゲームに仕上がった
ORGANIZATION 組織体制
- JA兵庫六甲 様
-
計4名
- 株式会社リレイス
-
計4名
DEVELOPMENT SCHEDULE 開発スケジュール
期間： 約4ヶ月
01 ご相談・ご依頼
ご依頼までにオンラインにてご相談を承っております。ご依頼後は、業務委託契約と秘密保持契約を締結しお客様の大切な情報を安全に管理いたします。
1週間
02 要求整理
数回のMTGにて詳細なシステム要求を聞き出しまとめていきます。
ラフ図等を作成し整理した内容を視覚的に提示することで認識齟齬を防ぎます。
3週間
03 プロトタイプ開発
プロジェクトマネージャーが整理した内容をWeb/UIデザイナーが引き継ぎ、予算と納期とのバランスを取りながらデザインを起こします。
1ヶ月
04 アプリ開発
プロトタイプ版のシステムを作成しイメージを共有した後、周辺機能を盛り込んだ製品開発を行います。同時に保守運用のためのインフラも整えます。
2ヶ月
05 サポート
本番稼働後、必要に応じて追加開発を行います。チャットで状況確認を取りつつ、今後のサービス発展のための定期オンラインMTGを行います。
4ヶ月〜
DEVELOPMENT STORY
CLIENT'S
PROBLEMS
Episode 01
お客様が抱えていた課題
折しも世間はコロナ禍。緊急事態宣言が発令され3密回避が求められる中、長年地域の子供達のために開催してきた体験型の農業学習教室「あぐりスクール」を今までの様に開催できない状況に陥っていました。
そこで、普段あぐりスクールで子供たちに教えている内容が学べるゲームを周年記念コンテンツにする企画が浮上しました。
ユーザーは子供を想定していましたが、農作物の育成過程には専門的な内容も含まれるため、いかに楽しみながら学べる内容にするかという課題がありました。また、社内にはITの専門部署もないため、一から相談してアイデアを形にしてくれるでベンダーを探しておられました。
JA兵庫六甲
REQUIREMENT
DEFINITION
Episode 02
要求整理
今回のケースでは教育用ゲームという特性上、内容の正確さが求められる一方で、難しくなりすぎるとユーザーが離脱してしまうことが懸念されていました。また、開発期間もご相談からリリースまで４ヶ月とスピーディな開発が求められていたため、システムをシンプルに仕上げ、ゲームシナリオの整理とゲームデザインに注力することに。既存のマスコットキャラクターとゲームオリジナルキャラクターを用いたポップなデザインをベースに、タップゲームやクイズを盛り込むことを提案させていただきました。
「食農について楽しみながら学んでもらう」というゴールに対し、さらに、要求整理をしていく上で、想定ユーザーである小学生はゲームをするために保護者のスマートフォンを使用する可能性が高く、保護者にも一緒に楽しんでもらえる要素を盛り込む必要があると判断。新たに、プレイで貯めたポイントを直売所でクーポン利用できる機能を提案させていただきました。
結果として、ゲームユーザーが実店舗にも足を運ぶきっかけとなり、ユーザー満足度の向上に貢献できました。
DESIGN Episode 03 デザイン
リレイスでは、案件ごとに最適な担当デザイナーをアサインし、プロジェクトマネージャーが整理した内容を専門デザイナーと正確に共有することで、予算とプロジェクトに沿ったデザインを提供しています。
今回のプロジェクトでは、デザインの良し悪しがアプリの出来を大きく作用するため、アプリデザインとキャラクターデザインに特化したデザイナーをアサインしました。
一般的に、IT企業はシステムに強い企業とデザインに強い企業とで別れていることが多く、成果物がお客様のイメージと異なってしまう場合もしばしば。一方リレイスでは、デザイン分野とシステムマネジメント分野が社内で完結しているので、専門性に優れたエンジニアとデザイナーの両者をプロジェクトに応じてアサインすることができ、お客様との認識齟齬なくプロジェクトを進行することができます。
お客様からは、既存のマスコットキャラクターを活用してほしいとご要望いただいたため、マスコットキャラクーとマッチするポップで親しみやすいデザインに仕上げました。
また、デザインと並行して、数回にわたり農作物の栽培工程を丁寧にヒアリングを実施。教材として正しい内容のシナリオを作成しながら、葉の形状や栽培過程の様子など、農作物の細かいディテールまでデザインに落とし込んでいきました。
APP
DEVELOPMENT
Episode 04
アプリ開発
リレイスでは、開発に慣れたエンジニアがプロジェクトごとに最適な環境を整えています。
今回はご相談からリリースまで4ヶ月と時間がない中で、「ゲーム」と「教材」という特性上、画面デザインとゲームシナリオ作成に比重を置く必要がありました。そのため、システム自体はシンプルなものとすることで高速にシステムを実現しました。
リレイスではデザイン分野とシステムマネジメント分野が密に連携を取ることで、共通のゴールに対して一貫性を持ってプロジェクトに対応しています。プロジェクトチーム全員がビジネスのゴールを意識することで、お客様の目指す価値あるシステムを生み出すことができるのです。
RESULTS Episode 05 プロジェクト成果
今回は、リレイスが立ち上げの部分を推進しました。リリースが完了し、ある程度軌道に乗ってきたタイミングで、ダイコロ様社内のエンジニアチームでも保守・運用ができるように引き継ぎを進め、突発的に開発が必要になった場合にリレイスが関わるような形に移行していきました。
綿密なコミュニケーションと、素早いプロトタイプ開発で
余計な寄り道をせず、スピーディにリリースすることができた
CLIENT VOICE
JA兵庫六甲
生活文化事業部 生活企画様
丁寧なヒアリングと的確な提案力を実感。ITプロジェクトに不慣れでも安心して任せることができた
今回のように教育用のゲームを作るというプロジェクトは、我々にとって初めての試みでした。
そんな不慣れな状況の中、丁寧なヒアリングでこちらの要望を聞き取っていただけたので安心して任せることができました。こちらからの要望が曖昧であったり内容について意見がまとまっていなかったりする中でも、課題を抽出し要点をまとめた上でアプローチしていただき、何をどう組み立てていく必要があるのかということを具現的に示してもらえたのでとても進めやすかったです。
また、こちらからの問いかけに対する返信や対応の速さも信頼に繋がりました。
期待以上のサポートで納得の仕上がりに
デザイン面では当組合のオリジナルキャラクターにマッチした可愛らしいキャラクターやイラストを手掛けてくださり、農業についての難しい専門的な内容についてもわかりやすくポップな雰囲気のシナリオに仕上げていただけたのでとても満足しています。短い開発期間の中、曖昧な意見をまとめて反映や提案をいただき尽力くださり、お支払する金額以上のサポートをしていただけたと感じました。
また、後から出てきた要望にも「無理」とは言わず、実現できる範囲で対応してもらえたので助かりました。おかげでとても素晴らしいものができたと思っております。
新たな試みを形にできたことで、他事業でのDX推進にも前向きになれた
コロナ禍の中、こういったゲームを通じて食農体験に触れていただく機会を創出できることがわかり手応えを感じました。DX推進を図ることの大切さも体感できたので、今後も各事業や広報活動でのDX推進を検討していきたいと思っています。
サービス開始から初期の段階でも、既にゲームの全ステージをクリアするユーザーも出てきており、直売所でのクーポンの利用も始まっているので今後の盛り上がりに期待しています。今回のプロジェクトはリレイスさんのチーム全員の人当たりの良さと提案力があったからこそ実現できたと思っています。今後の続編も検討しています。
MEMBERS VOICE
今回のプロジェクトメンバーより
オールオンラインで細やかな擦り合わせを実施、スムーズな開発を実現 プロジェクトマネージャー 中川
今回のプロジェクトでは、農業の専門知識をいかにわかりやすくユーザーへ伝えられるかを意識し開発を行いました。
メインユーザーである小学生にとって、抵抗感のないデザインでありながら作物や農業についての専門的な知識を正しく伝えられるように、シナリオやデザインの作成過程で工夫が必要でしたが、JA兵庫六甲様の担当者の方々と約1ヶ月に渡り細かい擦り合わせ行うことで充実した内容に仕上げることができました。
コロナ禍での開発ということもあり、全てオンライン上でのやりとりをさせていただきましたが、その点もご理解いただきこまめに情報を共有していただくことで、対面での打ち合わせと遜色ない内容のディスカッションを重ねることができたので、開発をスムーズに行うことができたと思っております。
優先順位を意識した効率良いプロジェクト進行で、高満足度のデザインをスピーディーに デザイナー 三石
本プロジェクトではゲームの画面デザイン、キャラクターデザイン、ゲームシナリオを担当させていただきました。専門性の高い内容が多く、ユーザーに難しい印章を与えてしまう可能性が懸念されたため、視覚的に楽しく感じてもらえるようなデザインづくりを心がけました。
今回のプロジェクトの課題は開発期間の短さでした。ゲームの画面数の多さに対して開発期間がタイトだったため、手戻りを防ぐべく徹底的にヒアリングを行い、速やかにシナリオに落とし込んでいきました。キャラクターデザインでは、教材用ゲームということもあり、人物よりも植物の描写や育成過程の正確さが求められておりました。お預かりした資料を基に主要なイラストを作成。初期の段階で大まかなクライアントチェックを済ませていただくことで、求められるクオリティを保ちながら作業のスピードアップを実現しました。限られた期間の中で優先順位を意識しいかに効率よくプロジェクトを進行していくかを意識することで、満足度の高いデザインをスピーディに仕上げることができたと思います。
