実績紹介 INTRODUCTION

住み替え支援サービス「すまいのほんね」のMVP開発

  • toC向け
  • WEBアプリ開発
  • 新規事業開発
  • 運用支援

不動産購入は高額なため、買い手も慎重に色々な情報を集めるが、実際の居住者の声を聞くことができるサービスは少ない。
その課題に対し、三井不動産の事業提案制度「MAG!C(マジック)」の一環として、
高級マンションの居住者の口コミをまとめ、実際の居住者に質問できるサービス「すまいのほんね」の新規事業立ち上げがスタートした。

三井不動産株式会社

総合不動産デベロッパーとして、オフィスビル、商業施設、ホテル・リゾート、ロジスティクス(物流施設)、住宅、その他これらを組み合わせた複合施設など、総合的な街づくりを企画・開発する企業。近年、新規事業化やDX推進に力を入れており「テクノロジーを活用し、不動産そのものをイノベーション」を実現させるため、様々なデジタルビジネスの概念検証やICT活用の働き方改革・人材育成に取り組む。経産省のDX銘柄2022にも選定され、デジタル変革に果敢に挑戦し続ける企業として注目を集める。

PROJECT SUMMARY プロジェクトサマリー

制作物

住み替え支援サービス「すまいのほんね」のMVP開発&事業仮設検証

  • ・高級マンションの居住者の口コミをまとめ、実際の居住者に質問できるサービス「すまいのほんね」のビジネスアイディアを検証するため、MVPとなるサービスを開発
  • ・検証したい仮設に対する機能を開発し、実際に広告出稿することでユーザーのニーズ検証を実施
依頼背景・課題
  • ・発案者が社内起業し事業化していく三井不動産の事業提案制度「MAG!C(マジック)」の一環として、「すまいのほんね」の新規事業立ち上げを推進
  • ・チームにはシステム開発の専門家が不在だったため、システムの具体化やビジネスアイディアの仮説検証がなかなか進まない状況だった
依頼後の成果
  • ・決まっていなかった仕様を決めるところからスタートし、予算と期間を照らし合わせながら、機能開発の優先順位を決定。スピーディなリリースを実現
  • ・Web広告に出稿し、実際のユーザーに「すまいのほんね」を使ってもらうことで、アイディアの仮説検証を実施。本事業化の判断に必要な定量・定性データを集めることができた

ORGANIZATION 組織体制

三井不動産株式会社 様

計4名

三井不動産株式会社 様の組織図
株式会社リレイス

計9名

株式会社リレイスの組織図

DEVELOPMENT SCHEDULE 開発スケジュール

期間: 約6ヶ月×2回

01 ご相談・ご依頼

ご依頼までにオンラインにてご相談を承っております。ご依頼後は、業務委託契約と秘密保持契約を締結しお客様の大切な情報を安全に管理いたします。

1週間

02 要求整理

数回のMTGにて詳細なシステム要求を聞き出しまとめていきます。ラフ図等を作成し整理した内容を視覚的に提示することで認識齟齬を防ぎます。

2週間

03 プロトタイプ開発

プロジェクトマネージャーが整理した内容をWeb/UIデザイナーが引き継ぎ、予算と納期とのバランスを取りながらデザインを起こします。

1ヶ月

04 アプリ開発

プロトタイプ版のシステムを作成しイメージを共有した後、周辺機能を盛り込んだ製品開発を行います。同時に保守運用のためのインフラも整えます。

2ヶ月

05 ニーズ検証

リリース後、Web広告にてユーザーのニーズ検証を実施します。数値分析をしながら、必要に応じて、追加の機能改善等を実施します。

2ヶ月

DEVELOPMENT STORY

CLIENT'S
PROBLEMS
Episode 01 お客様が抱えていた課題

お客様が抱えていた課題のイメージ
ご依頼いただいた担当者様は、発案者が社内起業し事業化していく三井不動産の事業提案制度「MAG!C(マジック)」の一環として、高級マンションの居住者の口コミをまとめ、実際の居住者に質問できるサービス「すまいのほんね」の新規事業立ち上げを推進されていました。

「すまいのほんね」のビジネスアイディアを検証するため、WEBアプリを実際に開発するフェーズに入りましたが、チームにはシステム開発の専門家が不在。そのためシステムの具体化やビジネスアイディアの仮説検証がなかなか進まない状況でした。
そこで、三井不動産の社内の別プロジェクトに関わっていたリレイスに相談いただきました。

三井不動産 | ビジネスイノベーション

https://www.mitsuifudosan.co.jp/business/organization/innovation/

REQUIREMENT
DEFINITION
Episode 02 要求整理

要求整理のイメージ
まずは、担当者様のビジネスアイディアのヒアリングを実施。当初は「すまいのほんね」で集めた居住者の口コミを、不動産業者に売る「BtoB」のモデルを検討していました。しかしリサーチを進めていく中で、BtoBではなく、ユーザーが実際の居住者に住みごこちを質問できる「BtoC」のモデルで進めて行くことになりました。

しかしこの段階では、サービスの具体的な機能等が固まっていたわけではなかったため、担当者様と一緒にサービスのラフ画を書き、何度か打ち合わせを重ねる中で方向性を決めていきました。

システム会社によっては、要件が決まらないと動き出せない会社も多いですが、リレイスの「伴走型開発」では、仕様を一緒に決めるところからスタートしています。プロジェクト進行中においても、現場やエンドユーザーの声を聞きながら、開発内容を柔軟に変更することで、本当に必要とされるものを開発しています。

担当者様とリレイスで細かくコミュニケーションを取りながら、議論を進める中で出たアイディアを具体的な要件にまとめていきました。予算と期間を照らし合わせながら、優先順位を決め、どのように機能開発していくかを担当者様と合意形成しながら進行しました。

PROTOTYPE Episode 03 プロトタイプ開発

プロトタイプ開発のイメージ
要求整理の段階で作成したラフ画を元に、ユーザーが触れるアプリのデザインを進めていきました。今回はWebサービスになるため、Web/UIに強いデザイナーをアサイン。「すまいのほんね」では、高級マンションを掲載する形になるため、「高級感」が伝わるようなテイストに仕上げました。

デザインはFigmaというデザインツールを使用。Figmaのプロトタイプ機能を使うことで、開発実装する前に、実機に近い形でデザインが確認できます。本作成に入る前に、細かく担当者様と確認しながら進めることで、イメージの相違なくスピーディに進めることが出来ました。

また詳細は後述しますが、一度リリースしたあとに機能改善が発生する場合があります。その際においても、リレイスでは、ディレクター・デザイナーが密にコミュニケーションを取っているため、機能を素早くデザインに落とし込むことができました。

APP
DEVELOPMENT
Episode 04 アプリ開発

アプリ開発のイメージ
すべての機能を初期リリースに含めてしまうと、開発に膨大な期間がかかってしまいます。そのため、今回は仮説検証したい箇所の優先順位をつけて、MVP※の段階でリリースし、ユーザーの声を拾えるように進めていきました。
※MVPとは、Minimum Viable Productと呼ばれる、必要最小限の価値を提供するプロダクト(製品)を指します。当初立てた仮説に基づいてMVPを作成し、ユーザーからのフィードバックを元に価値を検証しながらプロダクトの改善を繰り返していく開発手法です。

リレイスでは、リリースして終わりではなく、ユーザーの反応を元に継続的な改善を進めています。そのため、当初の計画が変更となるケースもありますが、リレイスはデザイン分野とシステムマネジメント分野が社内で完結できているため、素早く再整理を行い、共通のゴールに対して一貫性を持って対応することができます。

また開発する内容によっては、三井不動産様のDX部門に確認・連携する必要性があります。通常であれば、コミュニケーションに時間がかかり、開発着手が遅くなってしまうケースもありますが、今回は適切に連携できていたことで、遅れることなくスムーズにリリースを進めることが出来ました。

MARKETING Episode 05 マーケティング・ニーズ検証

マーケティング・ニーズ検証のイメージ
初期リリースが終わった後は、Web広告に出稿し、実際のユーザーを集めていきました。
Web広告は、ユーザーの検索キーワードを選定し、そのキーワードに沿ったページを作成し、広告を露出していきます。週次単位で反応を見ながら、広告に関する細かい改善を進めていきます。

広告出稿し、実際のユーザーに「すまいのほんね」を使ってもらうことで、当初は見えていなかった、サービスの機能面や価値面に関する課題や改善策が見えてきます。
当初の計画よりも、うまく行かなかった部分に関しては、課題分析をし改善策にまとめていきます。今回は、「ユーザーが居住者に質問する」ことが一つのKPIであったため、関連するページの課題点をまとめていきました。その課題を解決する機能を皆でディスカッションし、ディレクター、デザイナー、エンジニアがスムーズに意思疎通を行うことで、素早い実装と仮説検証が実現しました。

RESULTS Episode 06 プロジェクト成果

プロジェクト成果のイメージ
今回はMVPとなるWebサービスを開発し、実際のユーザーに使ってもらうことで、当初の目的であったビジネスアイディアの検証を進めていきました。

本事業化するかどうかの判断においては、定量・定性的な結果が重要になります。今回は、要件定義→デザイン作成→開発実装→Webマーケティングのサイクルをスピーディに進められたことにより、事業化判断に必要な情報を得ることが出来たと思います。

今後もIT開発のプロとして、課題管理やプロジェクト進行をリードしながら伴走型開発パートナーとしてお客様を支えていきます。
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三井不動産株式会社

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事業アイディアを、具体的なWEBアプリに落とし込み広告運用やデータ分析によって、サービスの仮説検証を進めることができた

CLIENT VOICE

三井不動産株式会社

ビジネスイノベーション推進部
吉村 亮 様

システム要件が固まっていなかったアイディアを、具体的なWEBアプリに落とし込むことができた

当初まとまっていなかったシステム面の要件を、ヒアリングを通してリレイスさんに具体化していただき、WEBアプリ開発まで一気通貫して対応いただきました。社内のチームでは、要件をシステムに落とし込める体制がなかったのでとても助かりました。

プロジェクトを複数フェーズに分け、段階的に仮説検証を進めることができた

各フェーズで検証したいことを分けてプロジェクトを進めたのですが、リレイスさんはそのような状況に対して、予算配分やチーム体制など柔軟に対応していただきました。

広告運用・データ分析・WEBサイトデザイン改修・システム改修等を一貫して進めることができた

新規事業の仮説検証をするためには、マーケティング・デザイン・システム開発を連携させて進める必要がありますが、リレイスさんはこれらを一気通貫して対応してくださったので、非常に進めやすかったです。

MEMBERS VOICE

プロジェクトメンバーのイメージ

今回のプロジェクトメンバーより

プロジェクトマネージャー 中川のアイコン

事業の仮説検証に必要なMVP開発とプロジェクト進行 プロジェクトマネージャー 中川

今回、三井不動産様からご相談いただいた当初は、「ビジネスアイディアをどのようにシステムに落とし込んでいくか」に関して、具体的に詰めていく必要がある段階でした。そのため、当初の要求ヒアリングを丁寧に行い、必要に応じてラフ図などを作成しながら、1つ1つの解像度を高めながら進めていきました。

予算や期間の関係上、全ての機能を開発することはできないため、取捨選択し、優先度を明確にして進めていったことで、短期間ながら最大の効果を生むことが出来たと思っています。またプロジェクトを進めていく中で、必要な人材が変わることもあります。今回、プロジェクト後半においては、サービスの仮説検証の比重が増えたため、マーケターやディレクターを追加でアサインしました。そうしたことで、スピーディに質の高い検証が出来たのではないかと思います。

リードエンジニア 吉田のアイコン

徹底したユーザー目線、無駄のないスピーディーな開発 リードエンジニア 吉田

本プロジェクトでは、開発エンジニアとして参加させていただきました。
プロジェクトは本事業化の検討材料としての仮説検証の段階の上、検証期間が短いということもあり、様々な施策をサービスに落とし込んでゆくためには一貫して柔軟でスピーディーな開発を行う必要がありました。

「ユーザーはこのサービスに何を求めているのか、どのような価値を感じているのか」を検証結果や可視化した戦略を元に、三井不動産様・リレイス間で考え抜き、サービスの方向性に対する認識や施策のすり合わせを密に行いました。結果としてプロジェクトは全体を通してスムーズに進行できたと思います。
サービスの本質を捉えた無駄のない開発を行うことができ、短期間で密度の濃い仮説検証が行えました。

ディレクター 小関のアイコン

戦略・施策を可視化し、チームに共有することで、無駄のない仮説検証が実現 ディレクター 小関

今回のプロジェクトでは、サービスの仮説検証における戦略・施策立案と、Webサイトのワイヤーフレーム作成を担当させていただきました。複数人のチームで進めていたプロジェクトということもあり、プロジェクトや施策の方向性を可能な限り、図式化・可視化して進めることを意識しました。

当初描いていたような結果が出なかったときに、戦略部分まで立ち戻ることが必要なケースも出てきます。今回はカスタマージャーニーマップ等を用いながら、ユーザーにとって「本質的な価値は何か?」をチームで考え抜き、それを施策に反映できた点がよかったです。
またそういった戦略・施策の変更が発生した場合においても、ディレクター・デザイナー・エンジニアが密にコミュニケーションをとっていたため、スムーズに実行まで移すことができ、短期間ながら密度の濃い仮説検証が実現できたと思います。

デザイナー 井出のアイコン

各メンバーの認識のすり合わせを重視した、スピード重視のデザイン進行 デザイナー 井出

本プロジェクトにはWebサービスのUIデザイナーとして参加させていただきました。スピード感を重視したプロジェクトでしたので、デザインの方向性変更に柔軟に対応できるデータづくりを心がけました。

プロジェクト初期ではサービスの具体的なビジョンが固まっていない段階だったため、まずはたたきレベルのデザインを制作メンバー、クライアントへ共有いたしました。その後も密なコミュニケーションと全メンバーの迅速なレスポンスのおかげでサービスの本質を捉えられるデザインに仕上がったと思います。
世の中には毎回100点近い完成度を求められる環境も少なくないとは思いますが、リレイスではスケジュールを加味した建設的な案件進行をしており、プロジェクトの目的にあった進行ができたと思います。

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